社畜 と 仕事中毒

2013年の流行語大賞は今まででも最も大賞候補ラッシュですね。

「倍返しだ」「じぇじぇじぇ」「お・も・て・な・し」等盛りだくさんなわけですが、キーワードとしては「家畜」もあるのかなと思います。

 今年のヒット漫画のアニメ化として「銀の匙」、「進撃の巨人」があり、銀の匙は北海道の農業高校を舞台にした畜産が中心の話ですし、進撃の巨人は高くて頑丈な壁の中でしか生きていけない人類の話で、テーマソングにもそれを比喩した 家畜の安寧 という言葉が出てきます。

「家畜の安寧を享受する」を辞書で見ると
現在の状態を能動的に変えることなく、妥協すること 現状に甘える ・ 現状に甘んじる ・ 飼いならされる ・ ぬるま湯につかる
 とあります。

 家畜を元にした造語として社畜という言葉があり、最近は浸透してきたように思えます。
社畜の意味:
会社に飼いならされたサラリーマンを揶揄して言う語。自分の信念や意志を持たずに会社に従うありさまなどを形容することが多い。

 一見、会社人間と示す言葉としての 仕事バカ・仕事中毒と混同しがちですが、大きく違います。

 また、私は会社のいわれるがままじゃなくて主張することはしているから、他の大勢と違い社畜じゃないという人がいます。自分の頭で仕事のアイデア・改善を考えずに、言われた指示に文句を言っているだけで代案を示せない人は、しなやかに生きる野生動物ではなく、たちの悪い社畜に思えます。

 社畜な人々は会社(つまり家畜でいう檻)を出たら、仕事に関わることをしません。

 任意で勉強できる通信教育を受けません。

 学びのための本を読みません。

 PCスキルを上げる努力もしません。


 仕事後や休みの日にスーパーやショッピングモールに行ったときなどに同業・他業種からヒントを受けたり、 日常生活から斬新なアイデアを考え付いたりしたことを仕事に紐づけている人は大勢います。
 そういう人は「仕事中毒」なビジネスマン であり「社畜」なサラリーマンではありません。

社畜」が「仕事中毒」とは違うのは主体性の無さです。
 どちらになるかも本人の主体性で決まります。

 仕事後に私が一緒に飲みに行きたいと思うのは、社畜サラリーマンではなく、仕事中毒のビジネスマンだなぁと思ったので、メモ的に久々の更新です。