癖 と 常同行動 と 自閉症の息子

今週のお題「私のクセ」
辞書で「癖(くせ)」を引くと、
1 無意識に出てしまうような、偏った好みや傾向。習慣化している、あまり好ましくない言行。
2 習慣。ならわし。
3 一般的でない、そのもの特有の性質・傾向。
4 折れ曲がったりしわになったりしたまま、元に戻りにくくなっていること。
となっています。
 1の幅が広いので、「無意識に出てしまうような、偏った好みや傾向」と「習慣化している、あまり好ましくない言行」を分けた方が良いように感じます。一般的に癖というと、後者をさすのではないでしょうか?私の貧乏ゆすりも後者にあたると思います。
 前者の「無意識に出てしまうような、偏った好みや傾向」というのは癖というよりも性癖ということが多いように感じますね。

 さて、私の癖に貧乏ゆすりがあると書きましたが、貧乏ゆすりは常同行動(同じ運動が目的なしに反復されること)の一種です。
 息子は自閉症児なので、常同行動をたくさん持っています。
・グルグル(その場で)回る。
・その場でピョンピョン飛び跳ねる。
・手や指を目の前に持っていってヒラヒラさせる。
・ガラス前を行ったり来たり,そのとき横目で自分の映る姿を見ている。
・廊下、通路などで同じ場所を行ったり来たりする。
・物をぐるぐる回す。回っている物を見続ける。
・意味もなく、手をパチパチ叩く。
・物を口に含み噛む行動を常にし続ける。
 並べるとキリがないですが、良く言われる事として彼らは感覚に過敏や鈍感が多いために自分の居場所がわからない(体幹が確保しにくい)から落ち着くためにやっていると言われます。
 上にあげた事を無理にやめさせようとすると、手首を噛む自傷行為にでることがあるので、対策としては噛む専用のグッズを渡すということにしています。
 噛むことで安定するのか同時に他の常同行動が収まるという利点もあります。
↓こんなのです。
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