SNS(Twitter,Facebook他)のつながりは、集団(group)と集合(collection)のどちらか

SNSのつながりは、集団(group)と集合(collection)のどちらか考察してみます
心理学では、
・集合(collection)
ある場所に同時刻にたまたま集まった人々のこと。
はっきりとした組織がなく、また、全体の統制もとれていない人々の集まりを指す。
例)ある時、電車やバスで乗り合わせた人々。
イベントの参加者やショッピングセンターのセールに集まった人々。
集合している期間が一時的で、自分が何者かも知られていないことから、責任感に縛られることが少なく、何をしても構わないという気持ちになりがちである。これを「群集心理」という。

・集団(group)
2人以上の人々によって形成される集合体で、その人々の間で
1)持続的に相互作用が行われ、
2)規範の形成がみられ、
3)共通の目標と目的達成のための協力関係が存在し、
4)地位や役割の分化とともに全体が統合されており、
5)外部との境界が意識され、
6)われわれ感情や集団への愛着が存在する、
といった諸特性を有するときに集団とみなされる。これらすべての特性を完全に備えている必要はなく、それぞれの特性を保有する程度には集団によって差がみられる。

SNSで形成されるつながりで、これら集団の特性が存在するか考えてみると、
1)⇒◎行われている。
2)⇒△匿名性の強いSNSではかなり弱いですが、Facebookや一部のTwitterにおけるつながりでは一定の規範の形成が見られます。
3)⇒共通の目標と目的達成のための協力関係がSNSにおいて存在するか?
4)SNSでも一方の目的のために、もう一方が協力するということは、疑問に関してそれに詳しいフォロワーが回答するという事例で良く発生しますが、会社における売上目標のような集団に属する人々共通の目標はほとんど存在しないと考えられます。×
5)⇒×
6)⇒○本来「クラスタ」という単語は、数個から数百個の集まりを表す、しかし、それだけの単語ですが、Twitterで人々が医療クラスタ、薬剤師クラスタ、子育てクラスタと言う時には、単なる集まりというだけでなく、外部との境界が意識され、われわれ感情が存在するように感じます。

このように考えてくると、SNSのつながりは、集合(collection)ではなく、集団(group)であると考えられます。
そして、実名SNSFacebookはより集団的要素が強いために一番注目しています。逆に匿名要素がより強い国内SNSが5年、10年後どうなっているか。。。