コミュニケーションは『心の酸素』 豊かなコミュニケーションを持つことは、『酸欠の心』に新鮮な風
障害児教育の専門家でありご自身も視聴覚重複障害を持つ福島智氏のことばがコミュニケーションの本質を表している。要約すると、
「私は、コミュニケーションは『心の酸素』だと思う。
十八歳で視力に続き聴力を失った私は、他者とのコミュニケーションが断絶された日々を体験する。それは魂の凍るような孤独な日々だった。
やがてコミュニケーションを取り戻し、本当につらいのは『見えない、聞こえない』ことではなく他者との心の交流が消えることだと確信した。
いまの社会は情報の氾濫とは裏腹に、他者とのコミュニケーションに飢えている人が多いように思う。
障害者や高齢者と豊かなコミュニケーションを持つことは、多くの人が抱えている『酸欠の心』に新鮮な風となるだろう。」